HITO KOTO PRESSへ訪問くださり、ありがとうございます!。
本日は、歌舞伎界のイケメン俳優、尾上右近さんについてご紹介します。
彼の家柄は、祖父が歌舞伎音楽「清元流」の家元であり、祖母は歌舞伎俳優・尾上菊五郎の娘という、名門中の名門の家系に生まれました。
尾上右近としての活動はもちろん、清元栄寿太夫としても活躍しています。
清元栄寿太夫の名跡は父から受け継いだものですが、では「尾上右近」の名は誰から継承したのでしょうか?
少しわかりにくい部分もありますので、この記事でその家系図と関係を詳しくまとめたいと思います。
尾上右近さんについて気になるかたはぜひ最後までお読みください!
尾上右近の歴史
尾上右近は、歌舞伎役者の名跡です。
屋号は音羽屋、定紋は重ね扇に抱き柏で、元禄から正徳時代の女形で初代尾上右近の名があります。
尾上右近の発祥
元禄から正徳時代: 尾上右近は、元禄から正徳時代にかけて活躍した女形でした。
この時代にすでに「尾上右近」という名跡が確立されていたことがわかります。
女形としての活躍: 女形として人気を博し、その名声は後世にまで伝わっています。
名跡の継承: 以降、数々の名優が「尾上右近」を襲名し、その名跡は歌舞伎界において重要なものとなっています。
名跡の由来
役者名に使われる「右近」は、伝統的に「右近衛(うこんえい)」に由来するもので、古くから名門の家柄や高貴な役割に関連していることが多いです。
また、役者の名前には伝統や格式を表す意味も込められていることが一般的です。
その右近衛とは日本の古代から中世にかけて存在した官庁のひとつです。
主に宮中の警護や天皇の行幸に際しての供奉を司る機関でした。
右近衛と対をなす官庁として、左近衛が存在しました。両者は、宮中警護の任務を分担し、互いに協力してその役割を果たしていました。
初代尾上右近とは?
こんにち、「初代尾上右近」さんというと、のちの二代目尾上九朗右衛門(おのえ・くろうえもん)さんのことを指しています。
彼は、六代目尾上菊五郎の次男で、現右近の祖母の実兄にあたります。
初代尾上右近は、幼少期、3歳でデビューしてから成人するまでの間、子名として「右近」の名跡を使っていました。
成人後、二代目尾上九朗右衛門を襲名しています。
プロフィール
二代目尾上九朗右衛門のプロフィールがこちらです。
初代尾上右近、二代目尾上九朗右衛門は、本名寺嶋清晁さんといい、1922年1月22日生まれの歌舞伎俳優です。
父に名優六代目尾上菊五郎、義理兄に七代目尾上梅幸がいます。
ご子息はおらず、アメリカの大学の講師や日本関係の興行の責任者などを歴任、アメリカにおける歌舞伎の普及に貢献した人物です。
あまり馴染みのないのは、アメリカに長く住んでいたからのようですね!
二代目・尾上右近(現右近)の誕生
現在の尾上右近はどのようにして名前を継いだのでしょうか?
現在、二代目尾上右近として活躍しているのは、六代目尾上菊五郎の曽孫であり、七代目清元延壽太夫の次男です。
歌舞伎音楽の家元である、清元節宗家の家に生まれながら、曽祖父の映像に魅せられ、役者を志望しました。
幼少期に役者を目指すことにした彼は、「清元の音楽はどうするの?」と母親に迫られたそうです。
それでも、彼は歌舞伎役者を目指し、12歳の時に新橋演舞場「人情噺文七元結」の長兵衛娘お久役で二代目尾上右近を襲名しました。
子供ながらに音楽か、役者か選ばなければならない葛藤があったそうですが、現在は二足草鞋で活躍されています。
プロフィール
二代目尾上右近さんのプロフィールがこちらです。
二代目尾上右近は本名岡村研佑さんといい、1992年5月28日生まれの32歳、東京都出身の歌舞伎俳優です。
曽祖父に名優6代目尾上菊五郎を、父に7代目七代目清元延寿太夫を持つ歌舞伎界のプリンスです。
尾上右近の舞台での存在感は、伝統的な技と現代的な感性の両方を捉え、古典を大切にしながらも新しい風を吹き込んでいます。
尾上右近家系図で見る親族関係
初代と二代目の繋がり、家系図で解説します。
初代右近は、6代目尾上菊五郎の実子で長男(系図上の長男の梅幸は養子)で、のちの二代目尾上九朗右衛門です。
初代は右近の名跡を幼児期から青年期まで使っていました。
初代右近さんにはご子息はおらず、歌舞伎界の繁栄に人生をささげたお方です。
一方、二代目(現)右近さんは、6代目尾上菊五郎の実子で次女の多喜子を祖母に持ちます。
つまり、初代と二代目尾上右近は、大伯父と大甥の関係にあたります。
改めて、家系図をみると名だたる面々が揃っていますね。
親戚のパーティーを開いたら歌舞伎の中なのか、日常生活なのかわからなくなりそうです。
一般人の世界線とは全く異なっていますね!
尾上右近家系と歌舞伎界の未来
尾上家系は、古くから続く歌舞伎の名門であり、代々その伝統を守り抜いてきました。
現代において、歌舞伎は変化する時代に対応しながらも、江戸時代から受け継がれた美学や演技の技巧を次に伝え続ける責務を負っています。
現尾上右近(2代目)は、この伝統を継承するだけでなく、歌舞伎、現代の観客にも同様に進化させる役割を担っています。
新しい演出や挑戦を取り入れ、若い世代にもアピールしています。
また、尾上右近自身がメディア出演や音楽活動、歌舞伎以外の分野でも多彩な才能を発揮していることで、伝統芸能の魅力を多くの人に伝えるでしょう!
尾上家も例外ではなく、次世代へのバトンをどうつなげるかが今後の重要な課題です。
結論として、尾上右近家はこれからも歌舞伎界を引き寄せ、伝統を守りながらも未来に向けた革新を続けていただきたいと思います。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント